本文へ移動

記事を探す

企業別の顔採用

一般職がある会社・廃止した会社18社の比較表|初任給の差つき

2026.09.04 公開

「一般職は顔採用」という噂は、総合職とは別枠の採用区分がある会社でしか立ちません。枠が1つしかない会社では、比べる相手がいないからです。

この記事の目次開く・閉じる
  1. 差が大きい会社ほど、噂が立っている
  2. 「もともと無し」が8社ある
  3. いま、別枠は減りつつある
  4. 確認できなかったこと
  5. よくある質問
  6. まとめ

そこで、当サイトが募集要項を1社ずつ読んで確認した18社を、別枠の有無・初任給の差・転勤の条件で並べました。推計値は1つも使っていません。すべて各社の公式サイトに書かれていた数字です。

この表で分かること

18社のうち、総合職と別枠がいまも募集されているのは6社。名称を変えたのが2社、廃止したのが1社、もともと無いのが8社です。

そして初任給の差は1万円から12万円まで開きがあります。「一般職があるかどうか」より、差がいくらかのほうが会社の姿勢を表しています。

18社を表示中

会社業種別枠上位区分の初任給別枠の初任給転勤ひとこと
オープンハウスグループ不動産あり400,000円280,000円120,000円記載なし営業職40万円と事務総合職28万円。40万円は残業代込み
日本生命金融改称339,310円236,000円〜103,310円区分で分かれる名称の別枠は無いが、非転居型との差は10万円超
東京海上日動金融廃止393,780円〜293,780円100,000円〜本人の同意が前提2026年4月に総合職へ一本化。エリア総合職の募集なし
伊藤忠商事商社改称360,000円265,834円94,166円区分で分かれる2025年4月に事務職をBX職へ改称。勤務地は東京
三井不動産リアルティ不動産あり305,000円227,000円78,000円区分で分かれる業務職は転勤なし。改定で総合職だけ3万円上がった
ユアサ商事商社あり268,000円228,000円40,000円区分で分かれる差は月4万円。一般職から総合職への転換制度あり
農林中央金庫金融あり275,000円265,000円10,000円区分で分かれる18社で最も差が小さい。採用実績数を区分ごとに公表
ファンケルグループメーカーあり非公表232,300円区分で分かれるエリア限定販売職は転勤なし。総合職の初任給は非公表
阪和興業商社あり非公表非公表記載なし総合職58名・一般職39名。金額は非公表
三井住友カード金融もともと無し300,000円全員あり募集職種は「基幹職」1つ。院卒・大卒とも同額
住友三井オートサービス金融もともと無し285,000円全員ありゼネラリスト職の1区分のみ。オートリース
東京エレクトロンメーカーもともと無し275,800円記載なし総合職のみ。初任給が分かれるのは学歴だけ
京セラメーカーもともと無し272,000円記載なし経理・総務・人事も営業管理コースの中
高島屋小売もともと無し270,000円記載なし採用は総合職のみ。百貨店では珍しい
コーセーメーカーもともと無し251,000円全員あり美容部員は別会社の採用。本体は総合職のみ
ユナイテッドアローズ小売もともと無し250,000円記載なし総合職1区分。全員が店舗の販売から始まる
京都銀行金融もともと無し非公表記載なし「新卒採用は、全員、総合職です。」と明記
丸紅商社確認できず非公表非公表記載なしあるとも廃止したとも書かれていなかった

各社の2026〜2027年新卒採用の募集要項より。金額はすべて大卒・月額です。条件は改定されるため、応募前に必ず公式サイトで確認してください。各社名をクリックすると、根拠を書いた個別記事に移動します。

差が大きい会社ほど、噂が立っている

並べてみると、はっきりした傾向が出ます。

差が10万円前後の会社——オープンハウス、日本生命、東京海上日動、伊藤忠商事。この4社は、いずれもネット上に「一般職は顔採用」の噂があります。

差が1万円の農林中央金庫には、ほとんど噂がありません。区分は6つもあるのに、です。

つまり噂を呼んでいるのは区分が分かれていること自体ではなく、待遇差の大きさだと考えられます。差が大きいほど「なぜあちらは安いのか」という説明が求められ、そこに「見た目で選ばれているから」という物語が入り込みます。

「もともと無し」が8社ある

18社のうち8社は、そもそも別枠がありません。京セラは経理も総務も人事も営業管理コースの中にあり、高島屋は百貨店なのに総合職だけ、三井住友カードは募集職種が「基幹職」ひとつです。

こういう会社を受けるとき、「一般職で入って顔で判断される」という心配は成立しません。枠が無いからです。応募前に募集要項の「募集職種」欄を見るだけで、その心配が要るかどうかは判別できます。

いま、別枠は減りつつある

東京海上日動は2026年4月に総合職へ一本化しました。伊藤忠商事は2025年4月に事務職をビジネスエキスパート職へ改め、日本生命は全員を総合基幹職としています。

3社に共通するのは、「補助」という位置づけをやめていることです。伊藤忠のビジネスエキスパート職の職務は「専門性を発揮し、組織運営の要を担う」と書かれ、農林中央金庫のビジネスエキスパート職にも「企画立案、折衝、総括管理等を担う可能性」が明記されています。

ネット上の「一般職=顔採用」という語りの多くは、この変化より前の情報です。噂を確かめるときは、まず現在の募集要項を開くのが最短になります。

確認できなかったこと

当サイトは、出どころをたどれない数値は書かない方針です。以下はどの会社でも確認できませんでした。

  • 区分別の倍率・応募者数:18社すべてで非公表です。「一般職は倍率が高い」という話をよく見ますが、根拠になる数字は公開されていません
  • 区分別の男女比:阪和興業が採用人数、ユアサ商事が全社の男女比を出している程度で、区分ごとの内訳を公表している会社はありませんでした
  • 選考基準の中身:面接で何をどう評価しているかを公表している会社はありません
  • 丸紅の採用区分:一般職があるとも廃止したとも書かれておらず、判断できませんでした
  • ファンケル・阪和興業・京都銀行の初任給:採用サイト上で確認できませんでした

よくある質問

一般職がある会社は避けたほうがいいですか。
そうとは言えません。農林中央金庫のように差が1万円で、転居を伴う異動が無い区分は、条件として合理的です。見るべきは枠の有無ではなく、差の大きさと、その差が何に対して付いているかです。
初任給の差は転勤の分ですか。
多くの会社でそう説明されています。農林中央金庫は差額に「転勤約束手当」という名前が付いており、東京海上日動は転居転勤への同意の有無で分かれます。ただし、差額の内訳を明示していない会社もあります。
一般職から総合職に変われますか。
ユアサ商事は転換制度があると記載しています。一方、伊藤忠商事と農林中央金庫は募集要項に記載がありません。入口で選ぶ前に確認しておく価値のある項目です。
この表に載っていない会社はどう調べますか。
その会社の新卒採用サイトの「募集要項」を開き、募集職種の欄を見てください。区分が1つなら噂は成立しません。複数あるなら、初任給の差と勤務地の条件を比べてください。5分で分かります。
数字はいつの時点のものですか。
2026〜2027年新卒採用の募集要項です。初任給は改定されるため、応募前に各社の公式サイトで最新の数字を確認してください。会社名のリンク先に出典を書いています。

まとめ

  • 18社中、別枠がいまも募集されているのは6社。もともと無いのが8社
  • 初任給の差は1万円〜12万円。会社によって10倍以上の開きがある
  • 差が大きい会社ほど噂が立っている。区分の有無そのものではなく、待遇差の大きさが噂を呼んでいる
  • 東京海上日動は廃止、伊藤忠商事と日本生命は改称・統合。別枠は減る方向にある
  • 倍率と男女比は18社すべて非公表。「一般職は倍率が高い」を裏づける公開データは存在しない

受ける会社が決まっているなら、上の表で名前を探してみてください。「もともと無し」なら、その心配に使っている時間は他に回せます。