「オープンハウスは顔採用がある」「体育会系のイケメンばかり採っているらしい」。不動産営業を志望していると、この手の噂に必ず行き当たります。
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公式の採用サイトを見ると、噂の背景にあるものが数字ではっきり出ていました。ただしそれは容姿ではなく、職種区分ごとの初任給の差です。
オープンハウスグループの新卒採用は4区分あり、営業職の初任給40万円に対し事務総合職は28万円と12万円の差がついています。ただし営業職の40万円には42時間相当の固定残業手当97,200円が含まれます。噂の正体は「顔」ではなく、この区分と働き方の違いです。
新卒採用は4区分ある
採用サイトに掲載されている新卒の職種区分です。
- 営業職(総合職Sales)
- 建設技術職
- 事務総合職
- コーポレート/マーケ/IT職
顔採用の噂が立つ会社には型があります。総合職とは別に、転勤が少なく女性比率の高い区分があること。オープンハウスの場合、事務総合職がその位置にあたります。
初任給の差が示していること
公式の募集要項に書かれている金額です。
| 区分 | 初任給 | 内訳 |
|---|---|---|
| 営業職(総合職Sales) | 400,000円 | 基本給262,800円+職種手当40,000円+固定残業手当97,200円(42時間相当) |
| 事務総合職 | 280,000円 | 基本給225,500円+固定残業手当54,500円(30時間相当) 宅地建物取引士を取得している場合は300,000円 |
差は12万円です。ただし内訳を見ると、意味が変わります。
基本給の差は約37,000円で、残りは職種手当と固定残業手当です。営業職は42時間分、事務総合職は30時間分の残業代があらかじめ含まれています。額面の差の多くは、想定されている残業時間の差でもあります。
就活サイトで「初任給40万円」という数字だけが取り上げられることがありますが、42時間相当の固定残業手当を含んだ金額である点は募集要項に明記されています。
勤務地にも差がある
| 区分 | 勤務地 |
|---|---|
| 営業職 | 東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・愛知・大阪・兵庫・福岡などの各営業拠点 |
| 事務総合職 | 東京・愛知・大阪・福岡 |
営業職のほうが拠点が広く分散しています。事務総合職は4都府県に絞られており、結果として転勤の可能性が小さい区分になります。
ここが噂の生まれる場所です。転勤が少なく、勤務地が都市部に限られる区分があると、外から見て「働きやすい枠」に見える。そこに応募が集まり、倍率が上がる。倍率が高いことの説明として「顔で選んでいる」という話が後から貼られます。
事務総合職は何をする仕事か
「事務」という名前から受付や庶務を想像する人がいますが、採用サイトに書かれている配属先はこうなっています。
営業推進部、マーケティング・情報システム部、商品企画部、建築・設計サポート部、海外事業部、経理・財務部、総務部など。
実際の業務として挙げられているのは、契約書作成、WEB広告の入稿、物件企画、カスタマーサポート、英語でのやりとりです。宅地建物取引士を取得すると初任給が2万円上がる設計になっていることからも、専門性を求める区分であることが分かります。
選考フローに写真が出てくる場面
| 区分 | 選考フロー |
|---|---|
| 営業職 | マイページ登録 → 希望職種説明会 → 面接(複数回)→ 内々定 |
| 事務総合職 | マイページ登録 → 説明会 → 面接・面談(複数回、リクルーターのサポートあり)→ 内々定 |
どちらも説明会への参加が選考の途中に入っています。書類だけで判断されるのではなく、早い段階で会う設計です。応募資格はどちらも全学部全学科で、容姿に関する条件はありません。
不動産営業に噂が集まる理由
オープンハウスに限らず、不動産営業には同じ噂が繰り返し立ちます。理由は業界の構造にあります。
- 顧客と1対1で長時間向き合う——物件案内から契約まで、担当者と何度も会います。第一印象が売上に影響しうる数少ない仕事です
- 成果が数字で出る——売れる人と売れない人の差がはっきりするため、その理由を「見た目」で説明したくなる
- 社員が広告に出る——採用サイトや店頭に社員の写真が並ぶので、印象が外から見えやすい
営業職そのものに対する「顔で売る」という見方については、営業職は顔採用?見た目と売上の関係で扱っています。面接までに整えられる部分は面接前日の身だしなみチェックリストにまとめました。
同じ構造は不動産の受付職でも起きています。
確認できなかったこと
- 採用予定人数——営業職・事務総合職とも募集要項に記載がありません
- 応募者数と倍率——公表されていません。就活サイトの「就職難易度」は独自の推定です
- 区分別の男女比——公開されていません
- 転勤の有無——勤務地は書かれていますが、転勤の頻度やサイクルの記載はありません
よくある質問
- 営業職の初任給40万円は本当ですか。
- 募集要項に400,000円と明記されています。ただし内訳は基本給262,800円+職種手当40,000円+固定残業手当97,200円で、固定残業手当は42時間相当分です。超過分は追加支給と書かれています。
- 事務総合職は営業より楽ですか。
- 固定残業手当は30時間相当で営業職の42時間より少ないですが、配属先は経理・財務から海外事業部まで幅広く、業務内容から「楽な枠」と判断できる材料はありません。
- 見た目に自信がなくても営業職に応募できますか。
- 応募資格は全学部全学科のみで、容姿に関する条件はありません。不動産営業で見られるのは、顧客と長く向き合えるかどうかです。清潔感と話し方は準備で変えられます。
- 体育会系でないと受からないのですか。
- 募集要項に部活動歴に関する条件はありません。ただし成果が数字で出る仕事であることは、公開されている職種説明からも読み取れます。
まとめ
- 新卒採用は営業職・建設技術職・事務総合職・コーポレート/マーケ/IT職の4区分
- 初任給は営業職400,000円、事務総合職280,000円。ただし基本給の差は約37,000円で、残りは職種手当と固定残業手当
- 営業職の40万円には42時間相当の固定残業手当97,200円が含まれる
- 事務総合職は勤務地が東京・愛知・大阪・福岡の4都府県。転勤の可能性が小さい区分が噂の温床になっている
- 応募資格はどちらも全学部全学科。容姿に関する条件はない