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企業別の顔採用

農林中央金庫は顔採用?初任給の差が1万円しかない6区分

2026.09.04 公開

「農林中央金庫の一般職は顔採用」という話を調べている人へ。この会社は、金融の中では珍しく採用実績数まで公表しています。噂を数字で検証できる、数少ない相手です。

この記事の目次開く・閉じる
  1. 採用区分は6つ。実績数まで出ている
  2. 初任給の差は1万円しかない
  3. 選考基準は全コース共通で「人物本位」
  4. ビジネスエキスパート職の中身
  5. 確認できなかったこと
  6. よくある質問
  7. まとめ

結論を先に言うと、一般職にあたる枠は存在します。ただし初任給の差は1万円で、しかも会社は選考基準を全コース共通で「面接に重点を置き、人物本位での選考」と書いています。ここでは公式の募集要項に載っていることだけを並べます。

この記事の結論

採用区分は6つ。いわゆる一般職に近いのはビジネスエキスパート職(バックオフィス中心・転居を伴う異動なし)です。

ただし初任給は総合職275,000円に対しビジネスエキスパート職265,000円で、差は1万円。他の金融機関で見られる10万円規模の差と比べると、はるかに小さい。「まったく別の枠」という扱いではありません。

採用区分は6つ。実績数まで出ている

2027年新卒採用の募集要項に載っている区分と、公表されている採用実績数です。

区分初任給勤務地採用実績数
26年(予定)/25年/24年
総合職 オープンコース 275,000円
+転勤約束手当25,000円
国内本支店・海外(転居を伴う転勤あり) 130名/110名/89名
総合職 GI&Bコース 275,000円
全国転勤型は+手当
全国転勤型/本店勤務型を選択 若干名
総合職 クオンツコース 275,000円
全国転勤型は+手当
全国転勤型/本店勤務型を選択 若干名
総合職 事務・ITコース 275,000円 本店地区(同意なしの転居異動なし) 9名/4名/4名
支店総合職 265,000円 国内支店(同意なしの転居異動なし) 34名/25名/18名
ビジネスエキスパート職 265,000円 全国の本支店(同意なしの転居異動なし) 22名/23名/13名

2027年新卒採用の募集要項より。支店総合職とビジネスエキスパート職は一部店舗のみの募集。条件は改定されるため、応募前に公式サイトで確認してください。

採用実績数が区分ごとに出ているのは、かなり親切な部類です。噂の真偽を確かめる手がかりを探すとき、こういう数字が公開されているかどうかは大きな違いになります。

初任給の差は1万円しかない

ここが他社と決定的に違うところです。

総合職275,000円、ビジネスエキスパート職265,000円。差は1万円です。転勤約束手当25,000円を足すと総合職は300,000円になりますが、その差額は転勤に応じることへの対価としてはっきり名前がついています。

比較のために書いておくと、日本生命は全国型339,310円に対し非転居型236,000円〜東京海上日動は転勤なし293,780円に対し転勤あり393,780円〜です。どちらも10万円前後の差があります。

「別枠だから安い」のではなく、転勤するかどうかの分だけ差がついている——農林中央金庫の設計はそう読めます。

選考基準は全コース共通で「人物本位」

6つの区分すべてに、まったく同じ一文が書かれています。

公式の記載(全コース共通)

面接に重点を置き、人物本位での選考

この「人物本位」という言葉が、顔採用の噂を呼ぶことがあります。基準が抽象的だからです。ただ裏返すと、学歴やテストの点数で機械的に切らないという宣言でもあります。実際、募集学部学科は全区分で「全学部全学科」、採用実績大学は「全国国公私立大学・大学院ほか」と書かれています。

もうひとつ、他社ではあまり見ない条件があります。「弊庫の現役役員・職員の子女、兄弟姉妹でない方」——縁故を明示的に排除しています。人物本位を掲げるうえでの整合性を取っている記述だと読めます。

ビジネスエキスパート職の中身

職務内容として書かれているのは次のとおりです。

  • 食農ビジネス、リテールビジネス、投資ビジネス、コーポレートの4つのフィールドにおいてバックオフィスを中心に幅広い業務を担う
  • 将来的には、本人の希望・適性等に応じて、各ビジネス領域のバックオフィスにおける企画立案、折衝、総括管理等を担う可能性もある

「補助」ではなく「企画立案、折衝、総括管理」まで書かれている点は、旧来の一般職のイメージと違います。ただし総合職への転換制度の有無は募集要項では確認できませんでした。ここは応募前に聞いておくべき部分です。

なお、他の職種・コースとの併願はできないと全区分に明記されています。入口で1つ選ばなければならないということです。

確認できなかったこと

当サイトは、出どころをたどれない数値は書かない方針です。以下は公式サイトで確認できませんでした。

  • 倍率・応募者数:採用実績数は公表されていますが、応募者数は記載がないため倍率は計算できません
  • 区分別の男女比:公表されていません
  • ビジネスエキスパート職から総合職への転換制度:募集要項に記載がありません
  • 「人物本位」の具体的な評価項目:公表されていません
  • 支店総合職とビジネスエキスパート職の募集店舗:「一部店舗のみ募集」とだけ記載されています

よくある質問

ビジネスエキスパート職は一般職ですか。
名称としての「一般職」は使われていません。バックオフィス中心で、本人の同意なしに転居を伴う異動がない区分です。役割としては従来の一般職に近い位置づけですが、将来的に企画立案や総括管理を担う可能性も明記されています。
ビジネスエキスパート職は顔で選ばれているのですか。
選考基準として容姿を挙げた公式の記述はありません。書かれているのは全区分共通で「面接に重点を置き、人物本位での選考」です。初任給の差も1万円にとどまっており、他社の一般職枠のような大きな待遇差はありません。
採用人数は何名ですか。
区分ごとに公表されています。オープンコースが26年130名(予定)、支店総合職が34名、ビジネスエキスパート職が22名などです。ただし応募者数は公表されていないため、倍率は分かりません。
併願はできますか。
できません。全区分に「他の職種・コースとの併願はできません」と明記されています。応募時点で1つ選ぶ必要があります。
職員の家族は応募できないのですか。
募集対象に「弊庫の現役役員・職員の子女、兄弟姉妹でない方」と記載されています。全区分に共通の条件です。

まとめ

  • 採用区分は6つ。一般職に近いのはビジネスエキスパート職(バックオフィス中心・転居異動なし)
  • 初任給は総合職275,000円/ビジネスエキスパート職265,000円差は1万円で、他の金融機関より小さい
  • 選考基準は全区分共通で「面接に重点を置き、人物本位での選考」。容姿の記述はない
  • 採用実績数が区分ごとに公表されているのは金融では珍しい
  • 倍率は計算できない(応募者数が非公表のため)
  • 併願不可。入口で1つ選ぶ必要がある

心配すべきは顔ではなく、併願できないのにどの区分を選ぶかと、入った後に区分を変えられるのかです。後者は要項に書かれていないので、説明会で聞いてください。

出典:農林中央金庫 新卒採用サイト 募集要項。記載は取得時点のものです。