アナウンサーの採用は「顔採用」だと言われます。この職種については、他の仕事と同じ理屈で片づけるわけにいきません。画面に映ることが業務そのものだからです。
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ここでは、この職種で外見がどう扱われるのかを、できるだけ正直に書きます。
「アナウンサーは顔採用ではない」とは言いません。映像に映る仕事なので、映ったときの印象が評価に入るのは避けられません。
ただし、それは「顔立ちの美醜で決まる」という意味ではありません。この2つは違います。混同すると、対策の方向を間違えます。
映る仕事で評価されるもの
テレビ局が採用の選考基準を公表することはほとんどありません。ですが、業務内容から逆算すれば、必要な能力は見えてきます。
| 必要な能力 | 中身 |
|---|---|
| 滑舌と発声 | 原稿を正確に、聞き取りやすく読む。これが土台です。ここが弱いと他がどれだけ良くても務まりません |
| 表情のコントロール | ニュースでは抑え、バラエティでは開く。場面に応じて表情を切り替えられることが求められます |
| 読解力と要約力 | 原稿の意味を理解して読む。生放送では自分で言葉を選ぶ場面もあります |
| とっさの対応 | 放送事故を起こさない。想定外のことが起きたときに黙らない |
| 映ったときの印象 | ここに外見が入ります。ただし顔立ちより、姿勢・表情・声の印象の合計です |
この5つのうち、外見が関わるのは最後の1つだけです。しかも「映ったときの印象」は顔立ちだけで決まりません。姿勢が崩れている人、表情が動かない人、声が沈んでいる人は、顔立ちが整っていても映りが悪くなります。
なぜ「顔で選ばれている」と見えるのか
結果しか見えないから
私たちが目にするのは、採用されて画面に出ている人だけです。その人が滑舌の練習を何年してきたか、原稿をどう読むかは、視聴者には見えません。見えるのは顔と声だけ。だから顔で選ばれたように見えます。
局が「顔」を作っているから
アナウンサーは局の顔として売り出されます。番組宣伝、局のSNS、イベント。写真が大量に流通する職種です。この露出量が、印象をさらに強めます。
倍率が極端に高いから
キー局のアナウンサー採用は、毎年ごく少数です。応募者数を公表している局はほとんどありませんが、枠が極端に小さいことは確かです。ほとんどの人が落ちるので、落ちた理由の説明が必要になります。そこで「顔」が持ち出されます。
対策として意味があること
この職種を目指すなら、優先順位ははっきりしています。
| 優先度 | やること |
|---|---|
| 最優先 | 滑舌と発声。アナウンススクールに通う人が多いのはここが理由です。独学でも、毎日声に出して原稿を読む習慣が要ります |
| 次に | カメラの前で話す練習。自分をスマホで撮って見返す。ほとんどの人は、自分の表情が想像より動いていないことに驚きます |
| 次に | 姿勢。座って話す職種です。上半身の姿勢が崩れると、それだけで映りが悪くなります |
| そのうえで | 肌・髪・眉。照明の下では肌の状態が出ます。これは整えられる部分です |
順番が大事です。見た目の対策から始める人が多いのですが、滑舌が弱ければそこで終わります。
アナウンサー以外の道
テレビ局に入りたいのであれば、アナウンサー職だけが入口ではありません。総合職(記者・ディレクター・営業)は採用数も多く、選考基準も別です。「映る」ことが目的でないなら、そちらのほうが可能性は広がります。
また、映る仕事はテレビ局に限りません。企業の広報、イベントのMC、動画メディア。話す技術が評価される場は、以前より確実に増えています。
見た目で不利になりにくい仕事を探しているなら、顔採用が少ない仕事もあわせてご覧ください。
よくある質問
- 身長の条件はありますか。
- 条件として公表している局は確認できませんでした。ネット上に基準として書かれている数字は、いずれも出どころが不明です。
- アナウンススクールに通わないと受かりませんか。
- 必須ではありませんが、滑舌と発声は独学だと自分の癖に気づきにくい分野です。第三者に聞いてもらう機会をどう作るかが問題で、その手段の一つがスクールです。
- 倍率はどれくらいですか。
- 応募者数を公表している局はほとんどないため、正確な倍率は分かりません。採用人数が毎年ごく少数であることは確かです。
- 顔に自信がなくても目指せますか。
- 映る仕事なので印象は評価に入りますが、それは顔立ちの美醜とは別です。表情が動き、姿勢が良く、声が通る人は映りが良くなります。どれも練習で変えられる部分です。
まとめ
- 映る仕事なので、映ったときの印象が評価に入るのは避けられない
- ただし印象は顔立ちだけでは決まらない。姿勢・表情・声の合計
- 必要な能力5つのうち、外見が関わるのは1つだけ。土台は滑舌と発声
- 「顔で選ばれている」ように見えるのは、私たちに結果しか見えていないから
- 対策の順番は、滑舌 → カメラの前で話す練習 → 姿勢 → 肌・髪・眉
