「資生堂に行きたいけれど、私はモデルのような美人じゃないから無理かも…」
鏡の前で自分の顔を見つめたり、証明写真の仕上がりに溜息をついたりして、エントリーする前から心が折れそうになっていませんか?
憧れのブランドであればあるほど、「顔採用」という噂は気になりますよね。特に資生堂は「美」を売る企業のトップランナー。外見が選考基準に含まれるのではないかと不安になるのは当然のことです。
やっぱり、生まれつき美人じゃないとESで落とされちゃうんでしょうか…?
結論から申し上げます。資生堂に「顔採用」は存在します。ただし、それはあなたが恐れている「目鼻立ちの造形美(生まれつきの美人)」だけで決まるものではありません。
この記事では、美容業界の採用現場で実際に重視されている「資生堂が求める美しさの定義」と、美容部員(BA)・総合職それぞれの採用基準の違いを徹底的に深掘りします。読めば、「顔」は努力と戦略で通過可能な「スキル」の一部であることがわかるはずです。

資生堂が求めるのは「美の伝道師」としての説得力
まず誤解を解いておきましょう。資生堂が求めているのは、ミス・コンテストの優勝者ではありません。求めているのは、「この人が勧める化粧品なら使ってみたい」と顧客に思わせる説得力です。
「生まれつきの美人」より「美意識が高い人」
採用担当者が見ているのは、顔のパーツの配置そのものではなく、「自分の見せ方を研究しているか」「美に対する感度が高いか」という点です。
- 髪にツヤはあるか(手入れが行き届いているか)
- 眉の形が骨格に合っているか(自己分析ができているか)
- 姿勢や所作が美しいか(品格があるか)
これらはすべて、後天的な努力でコントロール可能な領域です。資生堂のようなトップメーカーに入社するということは、美のプロフェッショナルになるということ。自分自身の演出さえできない人が、お客様を美しくできるとは判断されないのです。
肌の綺麗さは最大の武器(スキンケアの重要性)
もし「顔採用」という言葉を使うなら、資生堂は「肌採用」の側面が強いと言えます。ベースメイクが綺麗に乗っているか、肌荒れを放置していないかは、最も厳しく見られるポイントの一つです。
肌の状態は、日々の生活習慣やスキンケアへの情熱を映し出す鏡です。「高い化粧品を使っているか」ではなく、「自分の肌と丁寧に向き合っているか」が問われます。面接前は、メイクのテクニック以上にスキンケアに時間を割くことを強くおすすめします。
自社ブランドへの愛を体現するメイク技術
資生堂の美容部員や社員は、歩く広告塔です。就活メイク=薄化粧という常識は、美容業界では必ずしも当てはまりません。
【結論】: あなたが思う「就活メイク」の1.2倍、華やかさを意識してください。
なぜなら、メーカーは「化粧品を使う楽しさ」を伝える人材を求めているからです。血色感のないベージュメイクよりも、自分に似合うリップカラーや、丁寧に引かれたアイラインの方が、「この子は化粧品が好きなんだな」という熱意が伝わります。
美容部員(BA)と総合職の基準の違い
同じ資生堂でも、店頭に立つ美容部員(ビューティーコンサルタント)と、本社機能を担う総合職では、好まれる「顔(雰囲気)」の傾向が異なります。
BA:顧客が憧れる、親しみやすい美しさ
美容部員は、お客様との距離感が重要です。圧倒的な美人すぎて「私とは住む世界が違う」と思われてしまっては、商品は売れません。
求められるのは、「私もこのお姉さんのようになりたい」と思わせる憧れと、「相談しやすそう」な親しみやすさのバランスです。笑顔の自然さ、清潔感、そしてトレンドを取り入れる柔軟性が重視されます。
総合職:グローバルで通用する知的な印象
一方、マーケティングや営業などを担う総合職は、社外のビジネスパートナーやグローバル市場と対峙します。そのため、可愛らしさよりも「知的さ」「芯の強さ」「洗練された印象」が好まれます。
メイクもトレンドを追うだけでなく、スーツに着負けしないキリッとした眉や、意志を感じさせる目元作りがポイントになります。
他メーカー(花王・コーセー)とのカラー比較
自分の雰囲気が資生堂に合っているか迷う場合は、競合他社と比較すると分かりやすくなります。業界で一般的に言われているカラーの違いを表にまとめました。
3大化粧品メーカーの採用イメージ比較
| メーカー | 資生堂 | コーセー (KOSE) | 花王 (ソフィーナ等) |
|---|---|---|---|
| 好まれる雰囲気 | 凛とした、アーティスティック | スタイリッシュ、モード | 優しさ、誠実、親しみ |
| キーワード | 品格、グローバル、自信 | シャープ、透明感、健康的 | 真面目、科学的、堅実 |
| メイクの傾向 | 赤リップが映えるような
華やかさと強さ |
肌の質感を重視した
洗練されたメイク |
清潔感重視の
ナチュラルメイク |
美容業界への就職を有利にするアクション
「顔採用」の正体が「美意識と自己プロデュース力」であるとわかったところで、内定に近づくための具体的なアクションをお伝えします。
パーソナルカラー診断で自分に似合う色を知る
自分に似合わない色のスーツやメイクは、顔色をくすませ、疲れた印象を与えてしまいます。逆に、パーソナルカラーを味方につければ、肌の透明感が増し、自信に満ちた表情に見えます。
まだ診断を受けたことがない人は、プロの診断を受けるか、百貨店のコスメカウンターでBAさんに相談してみましょう。「就活用のリップを探している」と伝えれば、プロの視点でベストな色を選んでくれます。
百貨店カウンター巡りで「見られる意識」を持つ
実際に資生堂のカウンターに行き、働いているBAさんを観察してください。
- どんな髪型をしているか?
- ネイルの色や長さは?
- 立ち振る舞いはどうか?
現場の空気感を肌で感じることで、面接時に再現すべき「資生堂らしさ」の解像度が格段に上がります。
エントリーシートの写真はプロに依頼すべき理由
美容業界のエントリーシートにおいて、証明写真は「作品」です。スピード写真機で済ませるのは絶対に避けましょう。
写真館でプロに撮影してもらうメリットは、画質の良さだけではありません。「美容業界志望です」と伝えれば、ライティングで肌を飛ばしすぎず、メイクの色味や質感が綺麗に出るように調整してくれます。この「美に対する投資」を惜しまない姿勢こそが、採用担当者に響くのです。
よくある質問:資生堂の採用基準について
- 肌荒れがあると絶対に落ちますか?
-
絶対に落ちるわけではありませんが、不利になる可能性はあります。ただし、重要なのは「隠す技術」と「治そうとする姿勢」です。コンシーラーやファンデーションでカバーできるメイク技術があれば、それはプラス評価にもなり得ます。
- スタイルや身長は重視されますか?
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モデルのような高身長である必要はありません。しかし、制服やスーツを美しく着こなすための「姿勢の良さ」や「体型管理」は見られています。健康的な体型維持を心がけましょう。
- 男性でも美容部員になれますか?
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もちろんです。資生堂を含め、多くのブランドで男性BA(メンズビューティーコンサルタント)が活躍しています。男性の場合も「清潔感」と「美意識の高さ」が最重要基準であることに変わりはありません。
まとめ:資生堂の顔採用=「ブランドを背負う覚悟」
資生堂の採用において、いわゆる「顔採用」は、単なる造形美の選抜ではありません。
- 自分を美しく見せるための努力をしているか
- ブランドの一員としての品格を持っているか
- 美容への情熱を行動で示せるか
これら総合的な「人間力としての美しさ」が問われています。鏡を見て悩む時間があるなら、その時間でスキンケアを入念に行い、自分に似合うメイクを研究しましょう。その行動の積み重ねが、面接官の心を動かす「自信」というオーラに変わります。
次のアクション:
まずは、手持ちのスーツを着て鏡の前に立ち、「自分が資生堂の社員だったら、お客様に信頼されるか?」を客観的にチェックしてみましょう。そこから具体的な改善点が見えてくるはずです。
美容業界・就職支援
国内大手化粧品メーカーで5年間人事を担当し、数千人のES選考と面接を経験。現在は美容業界志望の学生を中心に、就職・転職支援を行っている。「美しさは技術」がモットー。

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