「ディズニーで働いてみたいけど、SNSで『顔採用がある』って見て、私には無理かも…と諦めかけていませんか?」
悩める学生キラキラした人ばかり採用されているイメージがあって…。やっぱり容姿端麗じゃないと受からないんでしょうか?
憧れの場所だからこそ、ハードルが高く感じてしまいますよね。その気持ち、痛いほどわかります。
結論から申し上げます。ディズニーキャストの採用において、「顔の造形(美人・イケメン)」を基準にした選考は、運営キャスト(アトラクションや販売など)に関しては公式にも実態としても存在しません。
しかし、「顔つき(表情・清潔感)」による採用基準は、一般のアルバイトよりも遥かに厳しいのが現実です。
この記事では、元キャストの視点から、巷で噂される「顔採用」の正体と、配属先によって異なる「好まれる雰囲気」について徹底解説します。これを読めば、あなたが今すべき努力は「整形」ではなく、「鏡の前での笑顔の練習」だと確信できるはずです。


アトラクション・ゲストコントロール経験者
東京ディズニーリゾートで約5年間、アトラクションキャストとゲストコントロールキャストとして勤務。現在はその経験を活かし、テーマパーク業界を目指す学生やフリーターに向けた面接対策・キャリア支援を行っています。「夢の国」の裏側にある採用基準を、現実的な視点から解説します。
ディズニーに「顔採用」は公式にはないが…その正体とは
多くの人が誤解している「顔採用」の噂。なぜそのような噂が絶えないのか、現場の実情と照らし合わせながら解説します。
「ディズニールック」という絶対的な身だしなみ基準
ディズニーキャストには、「ディズニールック」と呼ばれる非常に厳格な身だしなみ規定が存在します。これは、ゲストに安心感を与え、テーマパークの世界観を壊さないためのものです。
- 髪色: 自然な色(黒〜ダークブラウン)のみ。明るい茶髪や金髪はNG。
- メイク: ナチュラルメイクが基本。派手なアイシャドウやリップ、カラーコンタクトは禁止。
- 爪: 短く切り揃える。マニキュアは透明か肌に近い色のみ。
- 髭: 男性は原則として綺麗に剃る(一部規定内で許可される場合もあるが、面接時は剃るのが無難)。
つまり、キャスト全員がこの基準を守っているため、結果として「清潔感があり、整った印象」に見えるのです。これが「顔採用されている」と錯覚される大きな要因の一つです。
【結論】: 面接当日は、おしゃれよりも「清潔感」を最優先してください。
なぜなら、面接官は「この人はディズニールックを守れるか?」を最初に見ているからです。普段おしゃれな人ほど、面接では「地味すぎるかな?」と思うくらいのナチュラルさで挑むのが正解です。髪が目にかからないようにセットするだけでも、印象は劇的に変わります。
子供に怖がられない「優しい笑顔」が必須
ディズニーリゾートには、小さなお子様からご高齢の方まで、世界中からゲストが訪れます。どんなゲストに対しても、威圧感を与えず、話しかけやすい雰囲気を持っていることが求められます。
ここで言う「顔採用」とは、「真顔が怖くないか」「自然な笑顔が出せるか」というチェックです。
どんなに美形でも、無表情で冷たい印象を与える人は採用されにくい傾向にあります。逆に、造形に関わらず、くしゃっとした親しみやすい笑顔ができる人は、面接官に好印象を与えます。
夢の国を演出する「演技者」としての表情
キャスト(Cast)とは「配役」という意味です。私たちは従業員ではなく、ショーの一部を演じる役者として扱われます。
ステージ(パーク内)に立っている間は、常に「役」に入り込む必要があります。疲れていても、嫌なことがあっても、それを顔に出さないプロ意識。この「表情管理能力」こそが、採用基準の核心です。
職種別・好まれるタイプの傾向
「顔採用」はありませんが、職種によって「好まれる雰囲気(適性)」は確実に存在します。面接官は、あなたの雰囲気を見て「この子はあのアトラクションに合いそうだな」と配属先をイメージしています。
職種ごとの雰囲気比較表
| 職種 | 好まれる雰囲気・タイプ | キーワード |
|---|---|---|
| アトラクション | 元気でハキハキした体育会系 大きな声が出せる、機敏な動き | 活発、チームワーク、安全 |
| マーチャンダイズ (販売) | 丁寧で親しみやすい癒し系 柔らかい物腰、細かい気配り | 丁寧、笑顔、コミュニケーション |
| カストーディアル (清掃) | 真面目で献身的な職人系 黙々と作業しつつ、ゲストには笑顔 | 誠実、ホスピタリティ、体力 |
| ゲストコントロール | 冷静かつ毅然としたリーダー系 大勢の前で堂々と話せる | 統率力、判断力、信頼感 |
アトラクション:元気でハキハキした体育会系
アトラクションキャストは、ゲストの安全を守る重要な役割があります。緊急時には大きな声で誘導しなければなりません。
そのため、ボソボソと話す人よりも、ハキハキと元気よく話す人が好まれます。部活動などでチームワークを経験してきた体育会系の学生が多く採用される傾向にあります。
マーチャンダイズ(販売):丁寧で親しみやすい癒し系
お土産選びはゲストにとって楽しい時間ですが、迷ったり悩んだりする時間でもあります。そんな時に求められるのは、ゲストに寄り添う柔らかい雰囲気です。
レジでの金銭授受の正確さはもちろんですが、目を見て「いってらっしゃいませ」と優しく送り出せるような、癒し系のタイプが活躍しています。
カストーディアル:真面目で献身的な職人系
パークの美観を守るカストーディアルは、一人でエリアを巡回することが多い職種です。誰かが見ていなくてもサボらずに掃除をする真面目さが顔に出ている人が好まれます。
また、道を聞かれることが最も多い職種でもあるため、作業中でもパッと笑顔に切り替えられる「ギャップ」も重要視されます。
【結論】: 面接では「希望職種」に合わせた振る舞いを意識しましょう。
なぜなら、面接官はあなたの「適性」を見ています。アトラクション志望なら少し声を大きめに、販売志望なら丁寧な言葉遣いを意識する。これだけで「この子はうちの部署に合いそうだ」と思わせる確率がグッと上がります。
ダンサー・キャラクター出演者の壁
ここまで「運営キャスト」についてお話ししましたが、パレードのダンサーやキャラクター出演者に関しては、事情が少し異なります。
身長や骨格などの身体的条件(これはある意味顔採用)
エンターテイナー(ダンサーやキャラクター)の場合、衣装のサイズやキャラクターごとの設定身長が厳密に決まっています。また、役柄のイメージに合う顔立ちやスタイルが求められるため、これは「顔採用(容姿を含むオーディション)」が存在すると言えます。
しかし、これは「運営キャスト(アルバイト)」とは全く別の採用枠です。通常のキャスト募集に応募して、容姿を理由に落とされることはありませんので安心してください。
キャストから始めてチャンスを待つルート
実は、運営キャストとして働きながら、エンターテイナーのオーディションを受ける人も少なくありません。パークの雰囲気を肌で感じ、ゲストとの接し方を学んでおくことは、将来エンターテイナーを目指す上でも大きな強みになります。
よくある質問(FAQ)
まとめ:顔採用を恐れず、最高の「笑顔」を準備しよう
ディズニーキャストの採用において、生まれ持った顔の造形は重要ではありません。大切なのは以下の3点です。
- ディズニールック(身だしなみ)を徹底する清潔感
- ゲストを安心させる、親しみやすい笑顔
- 職種に合った振る舞い(元気さ、丁寧さなど)
「私なんて…」と卑下する必要は全くありません。鏡の前で口角を上げる練習をして、清潔感のある服装を準備すれば、あなたも夢の国のキャストへの切符を掴むことができます。
勇気を出して、応募の一歩を踏み出してみてください。あなたの笑顔が、誰かの「夢」になる日を待っています。
参考文献・出典
ディズニールックについて – 株式会社オリエンタルランド
※本記事は筆者の実体験および執筆時点での公開情報に基づき作成されています。最新の採用情報は公式サイトをご確認ください。
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